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米ノースフェイス親会社が「シュプリーム」を買収

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「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」や「ヴァンズ(VANS)」、「ティンバーランド(Timberland)」などを傘下に収める米大手アパレル・フットウェアメーカーのVFコーポレーション(VF Corporation)が、「シュプリーム(Supreme)」を買収した。

 シュプリームは2017年7月、創業者のジェームス・ジェビアがカーライル・グループ(CARLYLE GROUP)に株式の半数を5億ドル(約550億円)で売却したことが話題になった。当時の時価総額は10億ドル(約1100億円)規模でストリートブランドとしては最高額レベルと言われている。株式を取得したカーライルは、中規模のMBOを得意とするプライベートエクイティファンドとして知られており、ファンドへの売却にあたって秘密裏に行われたことで関係者を驚かせたが永続的に株式保有をするとは見られておらずいつかは株式の売却に踏み切ると言われていた。今回、VFコーポレーションの買収金額は21億ドル以上と予想されており、ファンドへの売却額時よりも2倍以上の取引額に膨らむと見られている。ストリートブランドとしては過去に類をみない大規模な評価額のため、今後はシュプリームをベンチマークとしてブランドの評価額がつけられる可能性もある。

 VFコーポレーション傘下のブランドはシュプリームと過去にコラボアイテムを販売しており、特にザ・ノース・フェイスとは長く蜜月関係が続いていたため今回の買収につながったのではないかとも噂されている。シュプリームは今後もVF傘下以外のブランドとも協業は続けていくといい、ブランドの独自性は守られると見られている。